今回から、台湾の寺院紹介をスガによる連載でお送りします。1回目の今回は、台湾・台南の「飛虎将軍廟」です。飛虎将軍廟は、第二次世界大戦中に台南の集落を救って戦死した、大日本帝国海軍の杉浦茂峰少尉が祀られています。
飛虎将軍廟とは
第2次世界大戦中、空中戦で「杉浦茂峰少尉」が搭乗していた零戦が米軍からの弾を受けて被弾、急降下する戦闘機は「海尾寮部落」へ落ちそうになった。杉浦少尉は「飛び降りたら自分が助かる。しかし街は火事になる」と思い、破損間近の戦闘機の機首を上げて畑へ目掛けて進路変更した。
戦闘機の爆発後に落下傘で飛び降りるも米軍の機銃掃射で打たれ落下し死亡した。
数年後、帽子と白い服を着た人物を部落の何人の住民が見るようになり、お寺に聞いてみたところ、「部落を守るために自分が犠牲となった飛行士ではないか」という事だった。
それが「杉浦茂峰少尉」と判明し、謝恩の願いを込めて「飛虎将軍廟」が完成した。
※飛虎・・・戦闘機 将軍・・・神として祭られる勇士の尊称とのことです。
アクセス
台湾鉄道台南駅よりタクシーで約10分。350元程度
帰る時にはお寺の人がタクシーを呼んでくれます。お寺の人は日本語が通じますので安心です。
お寺の内部
それではお寺の内部を見てみましょう。
杉浦少尉の肖像画や資料本などが設置。絵葉書やDVD、お守りが販売されています。
本尊「杉浦茂峰少尉」像は真ん中に、分身は両側に設置されています。
両側には日本国国旗と中華民国国旗が掲げられています。
杉浦少尉はヘビースモーカーだったそうで、お寺の人が毎日3本のタバコをお供えしているとのことです。
杉浦少尉の話は少しだけ聞いていましたが、この「飛虎将軍廟」に来て日本人が台南の集落を助けたことを再認識をしました。
また台南海尾寮の方々がずっとお参りしていることに心を打たれました。
ぜひ皆さま方に訪れて欲しいところだと思います。
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